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2008年8月

2008年8月24日 (日)

「ピースボート」と憲法感覚

■昨日、船内は治外法権なのか?という疑問が湧いたことに触れた。もとより海事法等国際ルールはよく分からないけど、もし船籍(運営はフロリダの船会社ISP)のあるバハマ国の憲法が優先するとしても、英連邦だから基本的な人権保障は担保されているような気がするのだが、どうもナットクできない出来事が起きているのだ。回りくどくてゴメンなさい。要は乗客960人、クルーは300人を合わせて「人口1260人の村」の(船内)民主主義はどこにあるのか?これでは「専制国家」ではないか?という疑問なのです。

■実は約20ヶ国を見て廻った観光の醍醐味はそれとして味わうことが出来た一方で、楽しいはずの船旅に水を差したのが、度重なる船自体にまつわるトラブル(乗客船室の水漏れ多発・お湯の出ないシャワー・鉄サビ、ホコリを撒き散らす空調による気管支系疾病多発・一部エンジン停止(4機中の1機)によるツアーの遅延・果ては船底の亀裂発覚で米国沿岸警備隊による補修命令による10日間の足止め等々)でした。かねてよりPBはチャーター料の安い老朽船を使っているので船内設備等の一定の不具合はやむをえないともいえるが、穴が開いてるとなれば尋常ではない。問題は、それを巡る乗客の当然なる追求(主に情報開示の要求や処遇改善要求、さらには補償請求)に対するクルーズの主催者・ピースボートの対応なのです。

■一つは、今日世界標準でもある情報公開・知る権利は船では歯が立たない。船底の亀裂や沿岸警備隊から指摘された「66箇所の安全上の問題」の詳細を示せと多数の乗客が迫ったが(船会社がそれを拒んでいるから)とのことでこれを無視し続けているPB。(これでは不安が募るばかりだ)「企業情報(秘密)なのだ」と居直るつもりかもしれないが、そのつもりがあれば当該情報にアクセスできないわけがない。米沿岸警備隊や事態(日本のクルーズ千人がニューヨークで足止めされている)を把握している日本総領事館に問い合わせは可能なはずだ。それをしないのはすでに5年リース契約で年3回の地球一周クルーズを計画しているPBは船会社(ISP)との蜜月関係を壊したくないからであり、公表による集客へのダメージを恐れてのことではないかと推測した。

■これには黙っていられないと乗客有志の対PB交渉団(早くから船内生活改善を求め活動していた・代表4人)が事態を打開すべく乗客全員を対象とした「アンケート」(船会社=PBの責任と補償要求の是非を問うもの)を作成印刷しようとしたときだった。ナ・ナント、アンケート用紙のコピー機利用をPBに拒否されるという事件が起きたのでした。(通常、有料コピー機使用に制限はなかった)これにはさすがに驚いた。言うのも恥ずかしいが言論封殺の自殺行為ではないか。PB曰く「訴訟まで言及し、PBに敵対する活動だからコピー利用を断った」ちょっと待った、(ちなみにそこには「訴訟まで考えますか」としか書いてなかったが)乗客の自治的活動や(民事)訴訟の権利も否定するのですかとなる。  

■長い間の歩みの中で、例えば嘗て私も乗船したクルーズでの北方領土(国後)への寄港問題などを含めて、時折ネット右翼等の根拠のない(「反日」などと)誹謗中傷の的になったりしてきたピースボートである。ネットウヨの自らを貶める(自虐的)批判などの片棒を担ぐつもりは毛頭ないことをお断りした上で、さらにはピースボートというNGOの将来について何か言う立場でもないが・・・、それはたまたま私の関心事でもある「憲法」認識と「9条を世界に拡めよう」というスローガンのピースボートの憲法感覚との落差である。私に言わせれば、≪ああ、(日本国)憲法はピースボートのはるか洋上で立ちつくしている≫である。

■ちなみに62回クルーズで何が起きてるか知りたい方は船上から発信されているブログなどご覧下さい。バンクーバーで途中下船組(地球一週を断念)のワタシラ90人は8月19日空路帰国したが、まだアラスカを廻り9月2日横浜着予定で乗船中の方々のものです。
地球一周の船旅 
中年男ブログ
2008年08月24日(日)08:34

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2008年8月23日 (土)

ピースボートの船旅

■「充電」というほどの収穫があったかどうかはともかく、3ヶ月の船旅を終えて無事(?)帰国しました。その間NPO仲間をはじめ各方面の皆様にはご負担をおかけしすみませんでした。ボチボチ、ブログも再開いたします。不注意で過去ログを一部消去してしまったついでに白紙からの再開です。

■帰ってみたら、訃報やら同窓会やら車検の通知やらたくさんたまっており、それらの処理などに時間が取られていますが、なにより気がかりだった6月市長選の結果(伊藤さんの敗戦)を受けて今後の市政改革などについても私なりの立場から皆さんとボチボチ考えて行こうと思っている今日この頃です。

■ところで、その前に船旅のことで気になったことがあったので触れておきます。「9条を世界に広めよう」が今回のクルーズのキャッチコピーでした。国際交流NGOのピースボートならではですよね。私もヒマな洋上で少しの精神労働をと「市民自治の憲法理論」(松下圭一)をマスターすべく、船の図書室を利用して樋口陽一(比較憲法学)の「自由と国家」「憲法と国家」そして福田○○の「近代の(西洋)政治思想」などにも触手を伸ばしてみました。松下の「国家統治(主権)に置換された憲法構造」を理解するためです。

■ああ、こんなことなら学生時代もっと基礎的な法律学・政治学を積んで置けばよかったなどと嘆いても始まらない。帰国後は丸山真男「日本の思想」や吉本隆明「共同幻想論」なんて古典にもあたってみたい衝動に駆られて注文したところです。それはともかくハナシを戻しますが、だからピースボートって言うのは船旅観光ビジネスとしては「飛鳥」なんかのビジネスクラスからすれば超エコノミークラスなんだけど平和市民外交という付加価値が乗船客の満足度にプラスされる構造になっているワケです。

■気になったのはここからなんですが、素人考えながら「船」という空間は治外法権ナンですかねえと書いたところで、ナハシが長くなるので明日また・・・。
2008年08月23日(土)07:14

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