« 公民館VSNPOセンター | トップページ | 『基本構想事務局試案』にご意見募集! »

2009年3月18日 (水)

「アリバイ委員会」に挑戦した4人の侍

■市議会予算委員会の二日目が終わらない中で、最終回である「第7回公共施設再編方針策定委員会」が開かれた。傍聴も7~8人で関心の高さを示した。「再編方針案」に対して実施済みのパブリックコメントも74人の意見が寄せられた。その多くが「エー新図書館建設はナゼやめるの?」「中央公民館廃止にハンタイ」であった。ちなみに当日の資料では図書館関連で58件、公民館で27件だったから(1人が複数の項目へコメントあり)大半がそこに意見があったらしい。そのパブコメへの委員会としての回答案が事務局から示されるが、「行政の責任で回答すればいいじゃないですか」と冷たい委員側。のっけから重たい空気が流れていた。

■私的には「再編方針案」が示した英断、それは「まちづくりプラン」の虚構性を糾し、依然危機状況にある財政制約を大前提に、シビルミニマムである安心安全を筆頭とした(施設・サービス)の優先順位を示した画期的なプランだと評価したいが、それでも市民委員4名にとっては切り込み不足であり、曖昧さを残した不満足な出来栄えだったらしい。パブコメで示された市民の反応があまりにその意図を理解しない個別利害の寄せ集めだったことも含めて、「方針案」そのものへの不信がぶり返した格好だ。「そもそも10年間の『再編方針工程表』自体の財政的裏づけも委員会として精査できていない、責任持てない」などの発言と同時に、二人の委員からは「この方針案では署名できない」という(辞意)の表明すらあった。

■この背景には、小中学校・公民館・図書館・体育施設・古民家園・保育園・あいとぴあセンター・地区センター・公園・未利用地(駅前三角地・旧第7小)・駐車場・駐輪場(南口保管場所)等多岐にわたる施設の実態とその利用度・コストや、それらに関わる施策・事業計画の推移・展望と市財政の将来予測など多くの基礎情報・争点情報に基づく議論が必要であるとの市民委員側の認識に対して、行政側・事務局の対応(情報提供)能力はその限界を超えていたからである。当然5~6回の委員会で間に合うワケもなく「自主勉強会」も度々行うなど精力を傾けたがそれでも年度内(3月報告書提出)で議論は完結できなかったということであった。

■市民委員8人の内4人は公募委員、他は分野別推薦委員だったが、公募委員4人は当初から「アリバイ・ガス抜き委員会は拒否する」立場だった。この日も「あと半年は最低必要だ」とK委員は述べた。生煮えのままで結局行政案に同意するしかないのは不本意だの思いは4人に共通している。結局「方針案」の一部修正を含めて委員長があずかり、最終調整の場が年度内中に持たれることになった。帰り際の立ち話でも「結局役人の手の内だ。もう(審議会に)参加したくない」と空しさを滲ませた。ナゼこうなるか?

■ちなみに4人ともお見受けしたところ企業社会で高いマネジメント能力を発揮してきた自立する市民であり、せっかく改革への熱意に燃えて公募市民委員に手を上げたのに、その議論(能力)をコーディネートできない行政側というミスマッチの根本の問題はナンだろうか?「参加疲れ」を率直に認めた市民参加・協働審議会の「年次総合評価」もあるが、その打開策は参加手法の多様化「討議民主主義」(市民討議会)の導入など小手先の問題では断じてない。それは行政に参加する権利とその保障の「市民参加条例」(体制)が今日劣化し、「自治の主役」「自治のルール」「自治のかたち」を基本から問い直す新しいステージが用意されなければ市民の自立と分権時代の住民自治は担保できないということにある。それが自治基本条例の課題である。そしてこれこそ第3次基本構想の最重要課題である。4人の侍の挑戦に敬意を表します。
2009年03月18日(水)12:30

|

« 公民館VSNPOセンター | トップページ | 『基本構想事務局試案』にご意見募集! »

狛江市総合基本計画」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「アリバイ委員会」に挑戦した4人の侍:

« 公民館VSNPOセンター | トップページ | 『基本構想事務局試案』にご意見募集! »