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2009年4月21日 (火)

狛江の第二期市民革命が自治基本条例

■自治基本条例っていうと、どうもマニヤックな世界らしくて、あまり食いつきが良くない。現に狛江市長も心が動かない様子ですよね。そうこうしているうちに2001年(平成13年)地方分権一括法施行と同時に北海道ニセコ町「まちづくり基本条例」に始まりすでに100を越える自治体で同様の基本条例が制定されてきている。名称も「まちづくり基本条例」から「行政基本条例」や「自治体基本条例」「市政基本条例」などに変化し、内容も自治体の「憲法」にふさわしく進化してきていると言われている。

■その方面の研究で第一人者と言われている「神原勝・北海学園大学教授」の講演録などに目を通した。彼も多治見市の「市政基本条例」と総合計画づくりを大いに評価していた。総合計画(基本構想・基本計画)も自治基本条例も市政運営の最高指針と言う点では同じだけれど、その計画行政の仕組み(つくり方・決め方など)を含めて総合的にルールを定めるのが基本条例ですよね。

■前回「市民参加・協働(条例)そのものがもはや市民自治の桎梏になってはいないか」といった主旨の暴言(?)を吐いたが、「市民参加・協働」まで進んだ「自治の仕組み」に安住しているのでなくステージをもう一段変えなくてはとの思いからである。かって矢野二期目の最大公約の「市民参加条例」が確か平成13年(1996年)に一度否決された。これは「議会の否定につながる論」からであり、今から考えれば隔世の感ありですが、その時は箕面市にモデルを求めて全国で二番目の制定をと言っていたことを思い出す。(その箕面市も基本構想で自治基本条例づくりを謳っている)

■神原教授によれば「市民参加」発祥は1967年横浜市からだったというが、私も応援団に加わった矢野市政最大の政策がこの市民参加条例(平成15年)だと思っているし、当時は狛江では前市長賭博事件のような背景もあり、全国的にも「情報公開と市民参加」が自治体改革の本流を形成しつつあり、その権利カタログを持つことがいわば地方自治・住民自治の証明であった。

■しかし、財政危機や地方分権改革の進展、市民の成熟度など今日の時代状況から見れば「参加・協働」はもはやブランド・権利カタログとしても明らかに色あせてきているのです。私が見渡す限り、審議会等への参加の市民に徒労感を漏らす方々が多く達成感を感じている市民に出会っていない。これって審議会の主役が市民となっていないからであり、半数以上を公募市民とせよとの提案があちこちで聞こえてきているのは当然である。

■さらに狛江の市民参加条例に市議会は対象外である。行政への参加のルールだから仕方ないのではなくて、議会も政府機構であり、「脇役」(町村議会活性化研究会)といえども政策決定機関の一翼なのだから、その政府機構全体に信託事項を守らせる仕掛けが用意されていなければ市民自治の達成感は生まれない。それを担保すべく、自治基本条例の下の「議会基本条例」制定の動きも急速に拡がっている。

■自治基本条例とはこのように「市民が実感できる民主主義の仕組みをつくること」でもあると神原教授は言っている。つれづれなるまま書いたけど、「市民参加の矢野市政」を市民が誕生させたことは狛江での市民革命だったと今でも思っています。そして今第二期市民革命とも言うべき市民の「決起」とは、立憲主義(参加・協働概念を取り違えて行政と市民が対等などと考えてはいけません)にもとづき政治主体者としての市民による命令すべきルール(信託事項)を定め、地方政府としての狛江市を再定義(再設置)するための自治基本条例制定ではないだろうかと考える今日この頃でした。

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≪地方自治講座・緊急フォーラム≫
~20年ぶりの狛江市基本構想改定に百家争鳴の議論を!

■超短縮スケジュールで進む、“市民不在・行政主導”の「まちづくりの憲法・基本構想(基本計画)」改定作業に少なくない市民が不満を募らせています。このままでは、地方分権時代・自治体間競争時代の生き残りを賭けた市政改革の展望や市民ぐるみのまちづくりへのチャンスを失い、単なる飾り物となりかねません。

■4月5日基本構想フォーラム会場発言や審議会での委員の異議申し立てにより、拙速な6月市議会上程は先送りの様相ですが、未だ徹底審議・市民議論の拡がりは極めて不充分です。そもそも20年先を展望すること自体が困難なことに加えて、市長も議会も「総合計画」改定への論点を提起するなど議論に参加しておらず、学職委員と少数の公募市民の密室会議の様相です。

■『水と緑の住宅都市』から『水と緑を活かす自治のまち』へと将来像キャッチフレーズの変更案が俎上に上っていますが、あなたは狛江のブランドに「水と緑」を選びますか?撤退するばかりの地場産業に手を打たなくて良いのでしょうか?あなたは「自治のまち」の姿を想像できますか?自治基本条例って何でしょうか?

是非フォーラムにご参加いただきバトルトークの輪に入って下さい。


■緊急フォーラム「狛江市基本構想改定を問う」
■5月2日(土)午後1時半~4時半
■中央公民館・講座室(2F)
■基本構想審議会委員から報告と資料提供(資料代200円)
■主催・こまえ地方自治講座
(連絡先・市民自治研・清水信之03・3480・0306)

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2009年04月21日(火)13:59

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