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2009年5月12日 (火)

「学習権」VS「自治権」

■日曜日の「狛江市民の学習、文化、芸術活動の危機!」と題する集会には25名程の市民が集まり盛況でした。主たるメンバーは「社会教育を考える会」と「図書館を友とする会」でしたが、財政研究会の方々や公民館でサークル活動を行っている方々、それに市議が2名(共産・ネット)参加していました。進行役はDさん、両会からMさん、Hさんが経過説明の後に「社会教育を考える会」で狛江市公民館運営審議会の委員も経験した堀さんという学者の方が社会教育の危機と学習・文化基本条例の提案を主旨とする基調講演をされました。

■その堀さんの講演では先ず基本構想に触れ「狛江市基本構想(基本計画)」の第一次構想で存在した「社会教育」が第二次構想では「生涯学習」に変化し、今策定中の第三次構想素案ではさらに「学習機会の情報提供」へと後退してきていると狛江市の現状を憂い、それが今日の「公共施設再編方針」の公民館・図書館の廃止・縮小へとつながっていること、さらに先の日記で私が分析した社会教育委員の会議が答申した「狛江市社会教育の今後のあり方」(21年2月)についても、およそ社会教育の将来像を示したものとは言えないと批判されていました。(それは同感)

■そして、社会教育法成立の歴史的意義や公民館を誕生させた寺中構想、憲法・教育基本法や国際人権規約等国際法を含めて、市民の学習権と行政がそれを保障する責務などの法的根拠を示したのでした。その上で狛江市において、福祉・環境などと同様、「学習・文化基本条例」の制定を通じて基本構想・基本計画への反映を図り、公民館・図書館などの廃止・縮小の動きをストップさせようではないかと結んだのである。

■その後、自由討論に移り、公民館が如何に多くの人材を育ててきたか、(このまま社会教育軽視が進行すれば)狛江市の民主主義の将来は不安だ等の意見の一方で、公共施設再編方針策定委員会の市民委員や答申を出した社会教育委員の人たちとの意見をクロスしないと(誤解も含めて)一方通行の議論になるのではないかといった疑問も出されたりしたが、今後条例案(陳情案)などの整理を含めて、主催者側で協議してゆくとのことだった。

■私からも平成20年(?)組織改正で社会教育部が解体(!)されている現実をふまえなければならないことや、議論の前提に公共施設再編方針だけでなく、「社会教育の答申」も「市民活動支援センター検討委員会報告書」にもアクセスして欲しいこと、(残念なことに市民活動支援センター検討委員会でも、公民館との役割分担の議論をやろうと言ったのに棚上げしたままでした)さらに基本構想策定の審議会への意見書なども上げてみたら如何ですかなどと述べた。

■感想ですが「市民の学習権保障」って公民館問題にかかわってよく出てきた古典的な概念ですよね。(ここでは松下圭一を持ち出そうとは思わないけど)集会主催者の皆さんの公民館・図書館への愛着は痛いほど分かるのだけど、「自由な批判と討論によって自ら反省と理解に到達する討論」(社会教育法解説―寺中作雄)を是非お願いしたいと言ったら僭越でしょうか?さて「学習権」って何のために必要なのでしょうか?端的に言えば地域社会の課題解決へのアプローチを可能にするからではないでしょうか。実は10年前からのNPO文化も「社会の課題解決行動」と言われています。それが今日新しい自治(公共)のかたちの重要なファクターとなっているのですよね。だから市民活動(公益活動)センターはもちろん学習を含めて公民館よりもっとアクティブな(アドボカシー機能を持った)市民(自身)による自立拠点という制度設計が考えられますよね。だからあえて言えば「学習権」の時代から「自治権」の時代なのではないかと思いますがどうでしょうか?

■実は一番私がショックだったのは、この社会教育を守ろうという方々の中心メンバーに実は我が「狛江市NPO連絡協議会」の中心的なメンバーも数名含まれていたことでした。例えば公民館婦人講座を出自として「特養ホームをつくる会」など福祉やまちづくりなど今日の狛江の市民運動の歴史の原動力となり、地域を開拓してきた方々がそれであり、そして10年ほど前から福祉系を中心としてNPOのリーダーとして活躍されている方々です。そういう方々だから5年前の市民参加・協働条例も積極的に評価され、その条例に基づく(NPO)市民活動センターの設置を(公民館の発展過程)政策選択されているのかと勝手に思い込んでいたのですが、どうやら勘違いだったようです。私自身の思い込みも含めて絡んだ糸を解きほぐさないと公民館問題の決着も、市民活動センターの出発もうまくいかないと考えさせられた今日この頃でした。

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5月15日(金)PM7時 基本構想審議会(市役所)
6月6日(日)AM9時半~「自治講座」(中央公民館)

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2009年05月12日(火)19:41

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