« こまえ地方自治講座(第13回)のご案内 | トップページ | 『市民と職員のための自治基本条例読本』 »

2009年6月 4日 (木)

自治(市民自治)の定義は霧の中

■佐藤委員、杉浦委員が欠席、傍聴者5名で第7回総合基本計画審議会が開催された。結果は9月議会上程を睨んで、7月1日号市報によるパブリックコメントに付すための原案(素案)が微調整を委員長(事務局)に任せ確定した。この時点での原案確定はやむをえない(基本計画審議に入れない)ものの、本質的議論を先送り(基本計画審議で深めよう)したのだから基本計画審議終了後にフィードバックさせて(年度末)最終答申をすべきとの立場から9月上程のためのパブコメ手続きに唯1人反対した。

■さてスケジュールが迫っていると言う基本計画の審議は9月から始まり12月で仕上げる予定らしいがホントに深い議論が出来るだろうか?私は絶望的と見ている。5年前の基本計画改定時ですら、60名で1年半かけてやったのに・・・。その期間の短さもそうだが審議会に出された基本計画委員メンバー表を見て驚いた。公募市民委員25名枠に対してナント12名しか応募者がいないではないか!

■一方、3千名無作為抽出枠が25名だから総勢37名を各分科会に振り分けることになる。あきらかに市民は「参加疲れ」しており、市民参加は進化どころか後退している。だから繰り返し言っているが「市民参加条例」(体制)は劣化しているのであり、自治の仕組みを再構成しなければならないのである。ただし条例を作った山岡・武藤法大コンビはそれを相変わらず「使いこなせていない市民が悪い」と強弁しているのだ。

■傍聴者(I議員)からも「この(基本構想)審議会でも今頃になって各種審議会答申資料が配布されているなど情報提供の粗雑さが目立つが、無作為抽出の市民に対して(まったく予備知識のない市民)余程、政策情報の提供に配慮がなければ基本計画の議論は成立しない」とあったように基本構想審議以上に「アリバイ」「ガス抜き」委員会の危険大である。

■それはそうと、事実上基本構想では最後の審議会となったワケだが、ナゼ本質的な議論が出来ていないとひとり苛立っているか、典型的なハナシをしよう。それは前回に私が宿題を企画政策室に出した言葉の定義(解釈)のハナシである。「市民」「参加」「協働」「まちづくり」そして「自治」などである。前から問題としているように「参加・協働によるまちづくり」は混乱をもたらす。参加も協働も行政活動と市民の関係であり、「行政活動へ参加=まちづくり」はあきらかに間違いである。まちづくりは行政を越えた広い概念だからだ。このことへの回答はなく、政策室の政策法務能力の水準を露呈した一幕だった。

■ナゼそんなイチャモンをつけるか?それはキャッチフレーズ「自治のまち」について『市民がまちづくりの主役となり、市民と行政、その他狛江市を支えるすべての団体、企業がその責任と役割を明確にしながら、世代や価値観などの違いを超えて、お互いに助け合い、学び合い、協働していくことです』などと、「団体自治と住民自治」(自治法解釈)を持ち出すまでもなく今日的な地方分権時代の「自治」(市民自治)の定義は、「政府の選択と制御と政府の交代を主権者である市民が行使する(自己統治)ことにある」にもかかわらず「自治」(市民自治)を「協働のまちづくり」に解消し、矮小化していることを放置できないからである。

■狛江市の将来像(10年先20年先)を描く基本構想・基本計画にとって、地方政府としての狛江市と中央政府との(対等な)関係の明示、自己決定・自己責任を負う住民自治の姿=行政・議会と市民の関係を中心とした自治の仕組みを検討すること、すなわち自治基本条例制定に向けた取り組みが必須課題だと考えるとき、曖昧かつ「協働」にすり替えられた「自治のまち」規定は、自治基本条例論議を封印し、結果として、市民の自立や地方政府としての「自治体再構築」の戦略も描けず「もたれあいのまち」になってしまうかも知れないのだ。

■そんなワケで「自治」の定義も出来ず(中野・井上委員に至ってはみんながそれぞれの解釈でいいではないかとさえ言う始末)「参加・協働のまちづくり」の定義も混乱したまま、最終原案が出来上がった。さて我が市議会がこの基本構想をどう料理するか?自治基本条例の時代をどこまで理解しているか大いに不安だが特別委員会設置を含めて正面からの議論をここは期待したい。パブコメを含めてそこでの議論が9月からの基本計画審議のかすかな可能性を秘めているからである。さてこちらはさらに自治基本条例への市民議論を耕すのみである。6日(土)午前の自治講座にどなた様も是非ご参加を。

*************************

■第13回地方自治講座(市民自治研)
■「自治基本条例」を考える
■6月6日(土)午前9時半~12時
■中央公民館 第3会議室
■資料代 300円(程度)

★第14回講座の予定は
7月4日(土)午前(公民館・第3会議室)

*************************
2009年06月04日(木)16:43

|

« こまえ地方自治講座(第13回)のご案内 | トップページ | 『市民と職員のための自治基本条例読本』 »

狛江市総合基本計画」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 自治(市民自治)の定義は霧の中:

« こまえ地方自治講座(第13回)のご案内 | トップページ | 『市民と職員のための自治基本条例読本』 »