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2009年8月13日 (木)

「私たちがつくる水と緑のまち」へ変更

■8月11日(火)第8回総合基本計画審議会が開かれ、7月に実施した基本構想素案へのパブリックコメントを反映させる素案の修正、9月議会に向けた最終答申案の調整が行われた。パブコメは104件が提出され、その内折込チラシのハガキによる投函が75件などだったがチラシの内容が素案全文ではなく省略したものであったことから、「基本構想」と後に策定の「基本計画」の混同などを含めて少し的外れの意見もあったが、それはそれで現在策定作業中の基本計画への参考意見として扱われることになった。

■「基本構想素案へのパブリックコメント」の全文はA4版35ページに上る。104件と思いの他多くの市民の反応があったことに少し安心したけど、「水と緑を活かす自治のまち」というキャッチコピーへの疑問・批判・戸惑いがナント45件もあり、次に多いのが「計画期間20年は長すぎる」との意見が28件とこれもかなりの数に上っている。この結果を受けて「将来像」キャッチコピーの変更がなされた。「水と緑を活かす自治のまち」の「水と緑」と「自治のまち」が繋がりに無理がある。「自治のまち」それ自体のイメージがつかめないなどの意見を尊重して「私たちがつくる水と緑のまち」という無難な表現に落ち着いた。「自治のまち」には思い入れがあったが、パブコメという重要な市民参加権を踏まえればやむをえない。

■審議会で対立したのは、「長すぎる計画期間」(20年)を10年にすべきとのこれも多数の意見をドーするかであった。先ずN委員、私、Y委員などが20年を10年へと変更を主張、一方委員長も含めて「中間年次の見直し」が入っておりその必要はないとの態度であり、膠着状況の中から、Y委員が提案した「(20年の)計画期間」という表現自体を削除し、「(20年後を)目標としてめざすべき将来像といった柔らかい表現」とすること(や、基本構想と基本計画の関係をわかりやすく表現すること)で決着した。

■いみじくもN委員が「いまさら言うのもおかしいが、『お飾りでしかない基本構想』という批判に耳を傾ける必要がある」と述べたように、この問題はそもそも第1回審議会から私が主張しているように旧自治省の「基本構想モデル」自体の時代遅れに対して、各自治体がそうしているように10年総合計画(あるいは長期計画)としてお飾り・抽象論を排し、かつ先進自治体では議会の議決事項にしてよりその計画の権威・実行性を高めているという総合基本計画(基本構想)の改革論を狛江市が理解できていないという問題なのである。

■そこに関連して、もう一つ浮上したのが基本計画策定分科会の議論を基本構想(文案修正)へ『フィードバックさせる』問題である。パブコメの意見反映では上記以外に33項目にわたりチェックし、かなりの文言修正を11時までかかって行ったのであるが、その内、パブコメでの意見と合わせて、第1分科会(行財政分野)で「財政健全化が基本構想では完全に落ちている」との指摘を受けていることを重視した審議会は構想の項目に「財政健全化」を加える修正を決めた。(この修正案文は行財政分野担当のY委員と清水に任された)これは最終答申そして9月議会上程を前にしたギリギリの駆け込み措置である。

■ハナシは飛ぶが、そもそも短期間で充分なこれまでの施策の検証もなく、戦略的議論も深まらないまま構想素案を上げてしまった(清水だけは反対)が、その際の落としどころで、その後の基本計画策定議論を踏まえ、場合により基本構想までさかのぼり変更の必要が出てきたらフィードバックさせればよいではないかという(その場逃れの)合意(?)があった。こうして無理やりパブコメ素案(9月議会上程)策定まで進めてしまったのが実情である。(こういう役所主導の強行スケジュールは同時に下位計画である基本計画づくりを構想の議会議決も待たずにスタートさせるという矛盾も犯してしまうのであるが)繰り返しになるが総論(お飾り)の基本構想は実行計画の基本計画(5年から10年)とセットでなければ意味がないのである。

■ハナシを戻すが、だから「第1分科会(担当の審議委員)がそうしたように我々の分野でも、始まった基本計画づくりの現場から基本構想素案(と)の整合性を検証して場合により構想自体の修正も行うべきである。その『フィードバック』の時間を確保して欲しい」との意見が有識者委員(基本計画第2分科会会長)から出てきたのである。もっともな発言である。しかし、タイムリミットの8月下旬の市長への答申を考えたら時間もなく、あとは9月議会上程自体を動かすしかない。(私的にはOKだが)こうして『フィードバック』の約束は事実上ホゴにされたという一幕である。ダカラ・・・何度も言うが基本計画づくりが終わってからセットで市民や議会に正式に問えば良かったのである。

■とまあこんな具合に、お盆を前にドタバタと基本構想・基本計画づくりが進んでいますが、パブコメから見える市民の声は、中央公民館を廃止して市民活動支援センターに衣替えする計画を巡っての対立劇の決着はドーするの?「水と緑のまち」を担保するラジカルな政策なんてホントに打てるの?財政危機はまったく解消されていないでしょ「ポスト・アクションプラン」(財政再建プラン)の小さな市役所づくりに向けた改革論への期待等々でした。
 皆さんも出来たら、104人のパブコメと修正後の基本構想素案をチェックしてみて下さい。

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第5回第1市民分科会(基本計画・行財政分野)
 8月27日(木)午後7時 市役所5F 

第17回地方自治講座
 8月29日(土)午前9時半 中央公民館第2会議室
第18回地方自治講座
 9月5日(土)午前9時半 中央公民館第1会議室
第19回地方自治講座 
 9月19日(土)午前9時半 中央公民館第1会議室

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2009年08月13日(木)10:21

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