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2009年12月22日 (火)

実行計画からほど遠い?基本計画案

■一昨日の午後、西河原公民館で「基本計画案・報告会」を開催。といっても各分科会の有志(第一分科会・清水、第二分科会・池座、第三分科会・佐々木)呼びかけのものであり、その主旨は発足以来、各分科会に分かれて議論を続けてきたが相互にどんなメンバーがどんな議論をしているか不明なまま、終盤を迎えていることから議論を深めるために一度、各分科会有志が交流しようという話だ。

■当日は分科会メンバー以外の市民も含めて16人ほどの方においで頂いた。3時間ほどの時間ではとても全部を消化できなかったが、3分科会からそれぞれ15分ほど主な論点をレポートした後、少ない時間ながら様々な疑問や批評を頂いた。ワタシラ市民委員としては計画案の全体像がお互い見えてきたことは良かったし、いくつか問題点もハッキリした。

■1月上旬の最後の分科会を経て、親委員会である「総合基本計画審議会」で調整してパブリックコメントという行程であり、どこまで迫れるかはわからないけどもうひと踏ん張りである。印象だけど、市民参加・協働分野や行財政改革分野の第一分科会では比較的守備範囲がシンプルなこともあり、かなり具体的に5年間で取り組むべき施策や目標値を書き込めたと自負しているが、守備範囲が広く議論が詰められていない第二、第三の両分科会の記述は形容詞にとどまっている記述が多いと感じた。

■参加者からの意見も含めて、何じゃコレっていう問題のひとつに基本構想のキャッチコピーであり中心テーマであるはずの「水と緑のまち」の「緑」に関する施策目標のいい加減さがある。「緑被率」や「公園面積」の設定がすでに破綻している(増加ではなく減少の一途)「緑の基本計画」(平成11年)をそのまま踏襲しているのである。生産緑地買取など莫大な投資でもしない限り、計画値などは達成できないことが明らかなのに、既存の(緑の)計画との整合性をとったというのだからダブルで驚いた。

■実は行政計画との整合性という問題は他の施策項目でも行政側が主張しており、何を考えているのかと思う。基本計画という上位計画の改定の意味こそ、各種個別計画の劣化をリニュアルすることにあるのであり、個別計画に合わせて課題をボカシ、空論の施策目標を設定するなど問題外のハナシである。

■各論をもう1つ、保育所待機児数75名(21年4月)。子育て支援の保育環境整備は地域の持続可能性(若年層の流出を止める)が懸かっている最重要かつ喫緊の課題である。だからどこまで描けているか関心事だったが、まったく実行性を担保する記述が見当たらないのはドーしたことなのっていうツッコミが入った。そもそも構造的に認可保育園定員自体が他の類似団体平均比較で463名も不足している(19年度)ことが最大の問題だと指摘したのが「こまえの財政白書」(つくる会・09年3月)だったことは皆さんご記憶だと思います。

■現市政はここに投資財源を作れず「子育て一番」はまったくの空語となっていることを分かっているはずなのに「保育サービスの充実」レベルの形容詞でお茶を濁している。問題は認可保育所の増設であり、認証保育所への助成であり、(幼保一元の)認定子ども園の設置支援であり、公設保育園の民営化も避けて通れないことも自明なはずである。本質的な課題にアプローチせず、実行計画からほど遠い飾り物の基本計画など百害あって一理なしである。

■その他、基本計画は市民がつくるべきなど、狛江の市民参加論の抜本的な書き換えを主張された市民活動団体の役員の発言もあったので、ワタシラの分科会としてはもっと自治・行財政分野の議論も紹介したかったが、時間切れであった。ワタシ的には「小さな行政と大きな公共」戦略に基づく行革論と参加・協働を超えた「自治基本条例」による「地方政府」の再定義による市民主権論を共有したかったのですがね。

■以上、来年1月7日(木)第二分科会、1月8日(金)第一分科会で素案の成案?が上がるのでさっそく1月9日(土)午後(公民館第2会議室)の「こまえ地方自治講座」で読み合わせなどしてみたいと思っている今日この頃でした。

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