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2010年2月 9日 (火)

山岡教授VS清水の修正論争

■市の向こう5年間(22年度~)の政策実行計画である前期基本計画最終答申案を280件のパブリックコメントに対する検討と最終調整のための議論の場が昨日2月8日(月)7時より開催された。その大事な審議会に立ち会おうと市議会議員3名、基本計画策定論議に加わった市民分科会委員5名など約10名が傍聴に駆けつけていただき議論を見守ってくれた。

■そんな中、傍聴の皆さんの期待に応えて、レベルの高い、熱気ある議論が展開されただろうか?さぞかしこの程度かと失望されたのではないだろうか?なぜなら280件もの貴重な意見があり、中には議論不足で絵に描いたモチ状態の記述(素案)への鋭いツッコミがありながら、委員長(武藤法大教授)は今晩で(最終答申案を)上げる予定だからと、その精査を事務局任せにして議論を制限したからである。

■そんな中でも唯一議論らしい議論だったのが山岡教授(副委員長)の修正案をめぐる清水との全面対決の激論だった。それは前日記に書いたとおり、計画案の『小さな行政と大きな公共の実現』という新たな行政刷新の理念・キャッチコピーに対して、(分権改革を理解できない現市政擁護の)「大きな政府派」市民による「公共サービスの民営化路線だ」「究極的には行政不要論につながる」など削除を求める組織的な(10数名)パブコメ(中には素朴に「大きな公共」ってワカンナイというものもある)があり、それに屈服した山岡教授の「小さな行政」「大きな公共」「新しい公共」というキーワード・言葉づかいをやめようという修正意見をめぐってだった。

■山岡教授は、「小さな行政(政府)」は小泉政権用語であり、新しい公共は鳩山政権用語となっており、言葉が一人歩きし誤解を招く面があるので」と削除の理由を述べた。清水からは「重要な改革メッセージを変更するなら行財政分科会に差し戻して仕切り直す必要がある」「それに政権用語というが、『分権型社会における自治体経営の刷新戦略-新しい公共空間の形成を目指して-』(平成17年総務省・分権型社会に対応した地方行財政組織運営の刷新に関する研究会・座長岩崎美紀子)などの影響もあり、『小さな市役所と大きな公共』と言った元我孫子市長福嶋浩彦など、すでに地方行政の共通言語となっているのが新しい公共(空間)ではないか」と真っ向から山岡教授の削除案に立ちはだかった。

■これを巡って、中野委員(教育委員長)は「今後の財政(縮小時代)を考えたら『小さな行政』は的確な表現だと思う」と率直な意見。杉浦委員(狛江市地域交通会議会長・元東京都職員)は「基本計画で描くものは基本構想の理念の範囲を超えないほうが良い。『小さな行政』は少し踏み込みすぎかもしれない」と元役人らしいご意見。

■この議論、落としどころは、山岡教授の再提案で、「新しい公共」概念はキーワードとして残す、「小さな市役所」を文中に挿入し、タイトルとしては「大きな公共・・」から「豊かな公共空間の実現」に変更するという折衷案であった。ワタシも「スリムな市役所」でも「豊かな公共」でも表現のバリエーションはいくらでもあると前から言ってきたので妥協とした。確かにこのキーワード(「新しい公共」と「大きな公共」)には注釈(説明文)が必要ですよねと最終案に挿入された経過があるとおり、狛江市政の言葉では初登場という狛江市役所の行政文化の後進性があらためて浮上した問題でした。

■この激論の後にも各論で幾つかの未消化の論点が明らかになったこと。総括的にこの基本計画最終答申の仕上がり具合を採点してみたいが続きは乞うご期待。

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