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2010年6月27日 (日)

子育てママ(33歳)岩永さんの多摩市議会改革奮戦記

■昨晩(26日)は参院選公示直後の土曜とあって、ゴメン!センキョでと市議達が参加しにくい最悪の日程だったかもしれない。「議会基本条例」という、最もアンタ達の存在そのものが問われているテーマでしょ、とコチラは前のめりになっても、残念ながら未だ「議会改革」にリアリティが持てない狛江市議会の意識状況の変化はそう簡単ではないことをあらためて自覚させられた「6.26こまえ自治講座」でした。しかし2名の市議の参加に留まったことは残念だけど、議論の中身はとっても濃くて、ワタシの要点筆記のレポートではとても集約できない多岐にわたる本質的なテーマへの接近ができた「熟議」の3時間でした。(当日資料としては①多摩市議会基本条例本文、②「多摩市議会だより5月2日号(基本条例制定を伝える)」、③多摩市議会市民アンケート、④「間違っている市民の定義」(石井論文)、⑤「狛江市自治基本条例草案づくり検討会・立ち上げ相談会」呼びかけ文でした)

■というのも、実に多彩な立場の方々(22名)に参加していただき、改革論の多面的な検証や課題の抽出が可能となったからです。ゲストスピーカーの岩永さん、石井さんに加えて、多摩市議会ウオッチングの会代表の神津さんも駆けつけていただき、元狛江市基本構想審議会委員、元基本計画市民委員、まちづくり委員会メンバー、NPO連絡協議会の中心メンバー、財政研究会代表、元「狛江手づくり財政白書をつくる会」代表、そして議会事務局職員にも加わっていただくというかってない豪華メンバーだったのです。

■さて本題ですが、とてもチャーミングな33歳子育てママの岩永さんという女性が海千山千のベテラン議員を相手に議会改革特別委員会副委員長としてこの多摩市議会基本条例づくりのファシリテーター役を務めたという事実それ自身が多摩市議会(多摩市政)の「政治風土」というか時代の確実な変化を感じ取ったのはワタシだけではなかったと思う。まさに改革・多摩市議会の象徴が岩永さんだったのではないでしょうか。

■その彼女の約45分のトークの大半は、多摩市議会改革のバックグランドの紹介とその2年半の「基本条例特別委員会」運営の「裏技」を含めて成功の秘訣に披露するものでした。バックグランドでは、多党化し、大会派による「与党」形成がない多摩市議会の不安定だがそれだけ議論が活発であるという特徴と、平成16年多摩地域初の「自治基本条例」制定以降の意識状況として、平成19年市議選時に公明党を初め多くの市議会会派が公約に「次は議会基本条例」を謳うという背景があったことでした。そして特に、全会一致で着地することが出来た特別委員会の活動には幾つかターニングポイントがあり、その第一が当日も資料を用意した20年3月「議会に対する市民意識調査」(1,500人無作為抽出、回答513人)の“衝撃”だったと言います。

■それまで議会の中には、ナゼ議会にまで市民参加を拡大しなけりゃならないのか等(議会聖域論?)基本条例制定への消極論もあったが、それを払拭したのはこの「市民意識調査結果」だったという。例えば「選んだ議員の活動に満足しているか?」に6割以上が「わからない」と答えているなど、つまり市民からはまったく議会(の役割)が見えていないこと、また期待されていないから、議員報酬や議員定数削減への大合唱が起きているという現実があらためて突きつけられ、このままではという危機意識につながったということでした。

■また、合計15回に及ぶ議会改革に向けた市内各所での「出前議会」も会場設営まで議員集団が行い、事実上「議会報告会」を実施し、新たな議会の姿を市民も議員も実体験することとなったようです。さらに「議会世論の形成」にも気を配り、全会派がそれぞれ推薦する専門家(6人)を参考人として議会に招致し、基本条例論議を深めていったことなどが紹介され、二年半をかけた会議は特別委員会・分科会・起草委員会、世話人会など合計で86回に及んだこともわかりました。(以下続く、明日書きます)

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