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2011年9月21日 (水)

漂流する市民活動支援センター

■昨日(9月20日)は午後、ピースボート裁判で地裁に出かけ、夜は「第7回狛江市市民活動支援センター開設準備委員会」でした。平成26年4月開設に向けたスケジュールで、公設民営方式の当該センター運営団体募集に唯一応募した「狛江市社会福祉協議会」に対する「公開プレゼンテーション」と「選考会」を10月15日(土)に実施するための段取りを決めるのが当日の主たる議題でした。それにしても複数団体が競い合ってこその公開プレゼンなのに、たった1団体の選考会とはさみしいですね。なにやら市民活動センターの先行きを暗示しているのかもしれませんね。オッと開設準備委員がそんなこと言ってはいけませんが・・・。

■さて、珍しく3名の方が傍聴に見えていましたが、その背景には例の「駅前三角地建設予定施設に関する市民説明会」での紛糾があったからだと思います。その後、三角地施設建設問題はドーなったの?ということですよね。実は、当日に先立って私から事務局(政策室協働調整担当)に、その説明会の詳細を報告して戴きたい旨メールを打っておいたのでした。プレゼン・選考も良いけど、そもそも建設予定の三角地複合施設が市民世論に受け入れられないといった状況があるとすれば、委員会としてなんらかの行動を起こす必要を感じたからでした。

■さて、プレゼンの段取りは一応つけたところで、時間を割いていただき「6月22日と6月25日の2回の説明会の記録」の報告を政策室長から受けました。そこではあらためて、約20年前に遡る北口再開発をめぐる一大市民運動と、それ以来の駅前三角地をめぐる歴史的な市民と市長(行政)の「約束ごと」の存在や3月11日大震災後の駅前広場の防災スペースとしての新たなニーズの高まりや4億円の建設費への批判などから、説明会はすべて反対市民に埋め尽くされ、事実上、立ち往生の行政の姿が浮き彫りになりました。そして会場で何度も市民から釘を刺された、平成23年度中の「基本設計」(678万円)の予算執行も、来年度の実施設計予算(1,744万円)の計上すらも、現状ではとても困難に思えるのでした。

■準備委員会のメンバーでもある企画財政部長からも、今後、(反対派)地元住民との接触を考えているとの言葉はあったものの、まったく先の見通しは聞けなかったのでした。さて、このような状況にも関わらず、高見の見物を決め込んで、ただ単に、運営団体選考等のタイムスケジュールを進めるなんてピエロというか、市民世論への裏切りとも言えるわけでして、準備委員会として、行政に任せているだけでなく主体的な行動(市民との対話集会等)を起こそうよとなんども食い下がったのですが、正副委員長等の「そこまでの役割は当委員会の所掌範囲を超えている」という仕切りを突破することは残念ながら出来ませんでした。「結局、安藤委員長は狛江市民でなく部外者だから(市民世論がどこにあるのか疎いし、事態の打開策も見えてないし、責任もない)」と口が滑りましたが、開設準備の委員会は運営団体の選考やレイアウトを決めるだけの行政の露払い役なのか、スムーズな開設に向けて市民世論を喚起するなど進捗管理に責任を担うのかという対立でした。(ハナシはそれるけど、だから審議会の主導権は住民たる市民の手にという審議会改革が必要なのです)

■私は、この開設準備委員会当初から言ってきたように、「役所が造ってくれた箱物にオンブにダッコのお客さんとしてのNPO団体というようなセンターの開設過程を歩むなら、そこには市民活動・NPOの自立はなく、役所の下請けNPOの道しかないですよ」「NPOや公益市民活動とその連携が、地域に豊かな公共空間を醸成し、住民自治を確かなものへ高め、市役所のムダをそぎ落とし、自治体改革にも貢献するという大きな役割や、学習の公民館からもっと行動する市民の拠点であること等々、大いに熱い議論を戦わせて、市民の自主的運営を目指す運営委員会の委員応募が殺到するような中で、オープンを迎えなければならない」と思ってきました。

■さて、そのことを益々強く思ったのは、(ここからが本題です)説明会の会議録のこのような市民の発言でした。「絵手紙展スペースだけやけに具体的だが、(絵手紙展示スペースなんて初耳だがそのことは差し置いて)絵手紙でどれだけ経済効果を期待しているのか。(市民活動センターの)市民センターとの違いもよくわからない。近所に西河原公民館とあいとぴあセンターがあり、似たような建物を建てる必要があるのか。」さらには「(活動センターの)運営費2,400万円垂れ流しにするのか」など、この方々の発言と同主旨の発言は他にも随所に見られたのでした。

■つまり、北口開発をめぐる歴史的な地元住民との「事前協議の約束」破りということにとどまらず、そもそも市民活動支援センター設置そのものがまったく市民に理解されていないという現実をあらためて突きつけられているのです。政策室(市民協働担当)や社協ボランティアセンター担当者やNPO団体にとっては、活動拠点の確保が「参加協働条例」の約束であり、予定施設なのですが、多くの市民にとってはナニそれっていうハナシなのです。とりわけ「市民センター(公民館)とドー違うの」(二重投資でしょ)という疑問に答えられていないのです。

■これは平成19年~20年の市民活動支援センター設置検討委員会の席でも、口を酸っぱく言って来たことです。昨晩も安藤雄太委員長(設置検討委も開設準備委でも委員長・元東京ボランティアセンター勤務)にそこの本質議論を封じた彼へ批判の矢を向けたのでした。箱物批判と公民館や社協ボラセンとの棲み分け・役割分担(公益活動センター、NPOセンターに特化すべきとワタシは主張した)議論を「諮問の範囲を超えている」と拒否したツケが今の事態を招いているといっても過言ではないと思うからです。

■その点、実は「公共施設再編計画策定委員会」(根本祐二委員長)のパブコメに付された「再編方針(素案)」(平成21年1月)は、これがとても刺激的過ぎたのか、公民館守れの市民も台頭し、1年後に矢野市長の下で、今日の三角地に施設建設との計画に改められたのですが、「中央公民館を廃止し、市民活動支援センターとする」提案をしていたことを今一度想起すべきです。

■その論理は「市民文化の振興を図るためには市民が自由に文化活動を行いうる施設・機能が必要であり、そうした意味では、行政主導となる社会教育とは、相反する関係にあると言えます。(略)そこで当委員会としては、社会教育、特に公民館、図書館については市民が自由に文化活動を行いうる場を提供する施設に特化することを強く提案し、検討を求めます」(文化活動は市民活動と同義語と理解できます)と、公民館の行政主導性(市民をオシエソダテル)の時代遅れを明確に指摘し、自由かつ課題解決に向けて行動する市民活動拠点への転換を提案したのでした。厳しいがここには自治体改革論のスジがあります。

■ですから、まあワタシラNPO団体側としてみれば、迷走した挙句、棚ボタのように一等地の三角地に「市民活動センター」建設が矢野市長好みの「障がい者アンテナショップ」と「絵手紙展示スペース」と共に現れたというワケですが、またまたここで迷走を繰り返すか、それとも永遠に漂流する市民支援活動センターとなるのかですよね。公共施設再編検討委員会の公民館廃止論は少し刺激的過ぎたかもしれないけど、公民館と同居路線だったら十分、公民館派市民との話し合いは出来たはずだと今も私は確信します。だから準備委員会が乗り出しての「市民対話」を提案したのでした。

■さて、例のプレゼンですが、ワタシの隣で発言したT委員(公募のNPO役員)の「とても三角地建設は無理な情勢(先行き不透明)の中で、そもそも10月のプレゼン自体進めて良いのでしょうか?」との発言が、もう一度委員会を現実に引き戻し、「もし、プレゼンに応募した団体に、そののち平成26年開設見通しが立たず、(委託時期の)待ちぼうけを食わせるなんてことがあったら大迷惑なハナシになりますよね」と10月の運営団体選考自体を一旦中止するか否かを、この後の行政の見通し判断を待って結論出しましょう。その結論は(委員会を開けないので)正副委員長に一任しましょうとの結論に至ったのでした。ヤレヤレ迷走しているのはワタシラ委員会だったりして・・・・。

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コメント

3中の移転に22億
新図書館建設に22億
市役所防災センター化に22億
3角地施設に4億

大まかに計 70億 である。
移転だけで 22億 においらなら唸ってしまう。これも継続審議である。

防災センターも聞こえは良いが、結局、市役所職員の会議室を増やすのが主に見える。
役所なので土日祝祭日は原則、使われない。
なら、市民センターと市役所との中間に”市民活動支援センター”を配置し、平日は市役所で、土日祝祭日は 市民センターとして市民に開放し(有料!じゃないか!)使えばいいと思うのだが、職員、議員は意味がわからないらしい。”部屋の稼働率”を考えないバカ。
大体、市民Cは祝祭日休み。駅近の利便性が泣く。市民が集いやすい「祝祭日」に”共産党に不利な相談”をしない様に休館としてるのか?

3中移転を除く48億あれば市役所敷地内で相当の事が出来るだろう。

案が出せない議員など生きてる価値は無い。放射線、放射能より害悪だ。

投稿: 7色亭撫肩 | 2011年9月22日 (木) 21時29分

■「2010年正月に小田急線の高架下の第2駐輪場に枕木方向18メートル、線路方向に120メートルのワンフロア型の中央図書館案を披瀝したのだが、誰も反応しないな」
●「その位置は公共施設の”南北格差”を是正する為ね。でも既に2009年秋に責任与党が揃って滋賀県でワンフロア型の図書館を”視察”してるわよ。連中の方が先なのよ  http://homepage2.nifty.com/jcp-komae/dann.558.yasusi.pdf  」
■「ワンフロア?おかしいなぁ。責任与党のHPにその当時、載ってたかなぁ?」
●「貴方を陥れるために慌てて追加したのかも…まぁそれはもう、いいでしょう」
■「ワンフロア型で一日中いても飽きない感じです…ってなんか小学生議員みたいな文章だな。市民にわかりやすい文章と稚拙な文章は違うんだがね」
●「これ、”図書館はPFIや指定管理者ではなく市でやらないと駄目”って結論を出す為の視察なのよ。滋賀県野洲市の担当者に語らせてるわ」
■「狛江の中央館には委託やPFIに関した資料もあるんだけどね。ま、保育園と同じってことか。民間にも欠点はあると思うが度を超すと民間を莫迦にしてる感が出てくるね。で、稲城と府中の中央図書館はPFIだよね」
●「ま、成人式で”大企業の内部留保云々”っていう例の”代々木演説”をする位の”お方” http://www.kazkasai.jp/gikai/pdf/gikai090410.pdf  だから民がお嫌いなんでしょう。そうそう、府中は15年契約で市職員1に対し、委託業者2の割合の職員数よ。開館時間も夜も10時迄に延長されたわ」
■「和泉児童館と市民体育館は指定管理者制度だろう?中央図書館の運営方法は検討すらしない気だな。だからちっとも進まないのか。コミュニティバスは拙速に事を進めたのにね。やはり単なる”テープカット好き”なんだな」
●「蔵書数や古さ以前に中央館職員の私語が多いのが不愉快で狛江でなく調布を利用するのよ。私」
■「でも、病気の資料は結構親身になって探してくれたよ。あれ?野洲市も18億かかってるな。狛江は3中の4小跡地への移転費と合わせ42億か」
●「高架下で上部の線路との耐震補強を兼ねての箱型高床ワンフロアなら其処まではかからないでしょう?世田谷の経堂はそうでしょう?自転車の収容数は減るけど狛江通り北側の第一を2層化すればいいわね」
■「浸水マップの色付け地区だから、資料への被害を防ぐ為に高床にするが、一旦上がればワンフロアだから重い本を持っての上下階移動もない。まさに高齢化社会に相応しい。明日(2011年6月6日)からの整理休業に備えて8冊借りてきたがやはり重いぜ。本は」
●「職員配置も楽なはずよ。エレベやエスカの維持費も少ないしね」
■「高床ならエスカはいらないよ。階段とエレベだけでいい。ま、恐らく”そそり立つ建物”を建てたいんだろうな。市長市議は」
●「高架下も2層構造をあきらめればいいんじゃない?世田谷区の経堂は650平米で3億。狛江のツタヤの隣接区画なら10億切るんじゃないの?」
■「そうだね。これならエレベは要らない。3中移転後新設の計44億よりは格段に安い。横に長い図書館としての参考例は我孫子市のこれだ。

http://www.library.city.abiko.chiba.jp/map/shisetsu.htm

我孫子市全体の人口は14万位だがこの図書館の”奉仕人口”は77000人。まさに狛江市と同じだ」
●「あ~あ。結局視察してもそれを狛江にどう活かすかは言わない。ただ見に行って、それだけ」
■「…で年間800万。議員一人当たり。これこそ税金の無駄」
●「そういう事言うと”子飼い”の”応援団”がこのサイトに「議員さんは頑張ってます!貴方は頭がおかしいのですか?そんな市長さんや議員さんの攻撃して虚しくないですか?恥ずかしくないのですか?精神病院行った方がいいんじゃないですか?」とか投稿させ、潰す気よ」
■「まぁまぁ落ち着けよ。でも。中央図書館の早期整備は大人の為じゃない。大人は読みたい本は買えばいい。子供達の見識を広げる為なんだよ。子育て一番の町が聞いて呆れるね」
●「うわ!かっこいいい!けど、この町のいつもの事よ。何も進まないのはね。連中はそれでもギャラが出るもの。でも本当に3中移転案にこだわってる限り進まないわ」
■「勿論、現在の中央館に建て増しの案の支持者も多い。だけど…」
●「市民センターとの利用者との動線が重なる事や広場でのイベントの喧騒が調べものの環境としてはどうかと思うわ。現在の中央館のスペースを”市役所分館”として蔵書を減らして残す案もあるし、空いたスペースを保育や多目的に使った方がいいと思うんだけど」
■「喧騒に関しては気にならないんだよ。市長市議は。雑音が気になるようだったら務まらない。そういう人種なんだよ」
●「5月に移転し再開館した調布市の深大寺図書館に行くとやっぱり図書館だけの単館は静かでいいわって感じるテラスもあるわよ」
■「調布で純粋な単館は深大寺と若葉と…意外と少ないな」
●「子供系の施設との複合が多いわね」
■「調布の中央館たつくりは複合だが、高層階で動線を分け静寂環境を守っている」
●「本持って上に上るってのも意外と不便よ」
■「そう言った様々な要件を同時に考慮する能力が無いのかな?悪口ばかりで申し訳ないが」
●「あ~あ…本当ね」
■「…で、3中はまたも"継続審議”だとさ」
●「本当にバカばかりね。議員って」

投稿: 7色亭撫肩 | 2011年9月22日 (木) 21時36分

7色亭さんの調査能力、構想力には敬意を払いたいですね。(ワタシ以上の口の悪さが・・)思い起こしてみれば、新図書館を葬り去り、中央公民館廃止を答申した「公共施設再編検討委員会答申」(平成21年3月)は狛江では革命的な提言でしたね。

(2009年3月18日(水)「アリバイ委員会」に挑戦した4人の侍。2009年3月14日(土)公民館VSNPOセンター。2009年5月12日(火)「学習権」VS「自治権」。2009年5月10日(日)続「公民館VS市民活動センター」。2009年8月22日(土)公民館への郷愁を捨て市民の自立拠点へ)

市民活動センター設置問題をよく考えてみれば、我がNPO業界(NPO連絡協議会)自身が、ナンの発信もできていないことが大きいですね。「自立を目指す」ナンテ言っていながら、役所のムコに成り下がっている状況ですから。

投稿: 清水信之 | 2011年9月23日 (金) 16時45分

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