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2013年5月

2013年5月19日 (日)

調布の議会報告会開催さる

■お隣、調布市議会が3月議会で制定した「議会基本条例」にもとづく「議会報告会」が5月18日の土曜日、あくろすホール(国領)で28名の全議員と市民約60人で開催された。
少し遅れて入ったので議長挨拶を聞き逃したが、当日は4つの委員会(総務・文教・厚生・建設)からプロジェクターを使って約15分づつ報告が行なわれた。
■その内容は、各委員会の守備範囲や役割の説明に始まり、主として新年度予算審議(調布の予算審議は各委員会別)から抽出した2~3のテーマに絞ったものだった。総務委員会では①新基本計画②歳入と市税徴収③防災、文教委員会は①(小学校の)食物アレルギー事故問題②スポーツ祭東京③「映画のまち調布」、厚生委員会は①保育園待機児童対策②高齢者施策(地域包括ケアシステム)③障害者・健康づくり、建設委員会は①新ごみ処理工場②大気汚染(PM2.5)③再生可能エネルギー(飯田市視察)④京王線地下化とまちづくりなどだった。
■聞いていて違和感を感じたのは、総務委員会の説明中、行政が決定した「新基本計画」をあたかも議会が議決したかのように誇らしげに紹介したときだった。行政施策の単なる宣伝なら議会はいらない。基本計画に関してどんな議論を挑んだかを紹介して欲しかったし、「まちづくりの最高指針」なら議会で審議できるよう議決事項にすることに挑戦すべきなのだ。
■一方、「度重なる小学校アレルギー事件に対して教職員への研修徹底を委員会として求めた」(文教)、「京王線地下化によるまちづくりの費用負担を鉄道事業者にも求めるべきと委員会が動き、駐輪場確保につながった」(建設)など、議会としての仕事ぶりを紹介する場面もあり、これらは分かりやすく、ナットクできる報告内容であった。
■ただし、各会派が許容する範囲の共通なテーマに絞った「報告」だけでは、議会でどんな白熱した議論が行なわれたかは伝わらない。次は議会内の論点・争点も概略紹介できればベターな気がする。
■次に「市民からの意見」の時間に移った。この時間が15分程度であり、しかも「聞き置く」構えだったこと対して、会場から早速ブーイングが起きた。結果6~7名程の市民から意見と質問が出て、結果的に時間も30分ほど延長された。その市民からの意見は報告会開催に賛意を示しながらも、厳しい内容がほとんどだった。中にはトンチンカンな意見もあったが、「議員定数多すぎる、市民投票で定数を決めよ」とか、「議会への市民参加」をめぐって、まだまだ及び腰であるとの主旨の意見、そして、最後に「議会改革代表者会議」を33回すべて傍聴してきた市民から、調布市議会議会基本条例の欠落している理念「市民参加による議会としての政策形成」について、栗山町議会や会津若松市議会など先進事例を例にして今後の課題であると指摘があった。これらに議長が丁寧な応答をしていて好感が持てた。
■ともあれ、調布市議会は報告会のサブタイトル「開かれた議会をめざして」の、第一歩を踏み出した。ワタシラ狛江市議会への「議会改革特別委員会設置を求める陳情」の審査第3回目は6月6日(午後13時半~)である。注目して欲しい。

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2013年5月 9日 (木)

福嶋浩彦講演会感想

■去る4月28日(日)西河原公民館で「議会改革は何をめざすのか」と題する前我孫子市長福嶋浩彦さんの講演会が35人の参加で開催されました。司会は池座さん、主催者挨拶は清水、福嶋前市長に対する高橋市長の歓迎メッセージ代読で始まった講演会の参加者の中には狛江市議5名をはじめ、前衆議院議員山花さん、地元都議の尾崎さん、武蔵村山市議、相模原市議の方々も多忙の中駆けつけていただきました。

■福嶋さんの約1時間の講演と質疑応答は現在、ご本人によりテープ起こしの校正中ですが、「改革研」により追って「講演録」として冊子にする予定ですのであらためて皆様にお目通し頂ければと思います。なお講演の概略は狛江生活者ネットのホームページをご参照あれ。さて、「福嶋教室」については山ほど議論してみたいテーマはありますが、とりあえずの気づきを以下書いてみました。

①【狛江市議会の今を踏まえた改革の一歩(敵を知り己を知る)】

■福嶋講演会最後の正木議員のとの質疑応答に狛江市議会改革への大事なメッセージが隠されているように感じました。とりわけ「(本当は市民党であるべきなのだが、)狛江でも政党化されてしまった、与党なら何でも市長の言うこと、守るために存在するのだというかたくなな状態が続いちゃって」というベテラン議員正木さんの発言は重いと感じました。お分かりのように、これは16年続いた矢野市政を指すと同時に、かく言う正木さん自身がかつて石井与党の重鎮と言われてきた過去をも指すからであり、つまり「保守対革新の対立」という膠着状態(隘路)から長く抜け出せないでいる狛江市政を背景として、市議会の「合議制の意思決定機関」としての機能不全状態が続いてきたとの重要証言なのです。

■そこでですが、(これは私の矢野市政の総括の視点でもありました)その「政党対立故の意思決定機関失格」状態の根源(原因)こそ、実は「議会は刺身のツマ・八百長と学芸会」と揶揄される首長優位(行政主導)の今日の狛江市政と地方自治制度(「強力首長制」あるいは「首長型民主主義」)にあるワケです。ナニそれと笑わないで下さい。つまり政党対立による機能不全状態と強い首長(弱い議会)は、コインの裏と表の関係なのですよね。だからワタシ的には「権限過剰の首長制」(佐藤竺成蹊大教授)に一矢報いる「議決権限拡大」が改革の肝だと考えてきたのです。もとより栗山町議会の基本構想代替案議決なども、単なる議決権と言うツールだけでなく、市民参加(公開)、自由討議等ワンパッケージの一連の改革アイテムの成せるワザでもあるのですがね。

■「福嶋教室」で私達は地方自治の特徴、二元代表制の認識に踏まえて、議会改革の目指すべき姿を教わりました。その目指すべき頂上をしっかり見据えて、狛江市議会(市政)の特性も踏まえるなら、「政党対立に囚われ、議論を忘れた狛江市議会」から「合意形成を最大価値とし、積極的に提案する議会へ」が改革の入り口のメッセージではないかと考えました。

②【私達は民主主義の中心である議会を見守り育てる市民に変われるか?】

■『議会が変わることによって市民が関心を持ってくれるようになる。議会が議員同士大議論すれば市民は関心を持ち、聞きに行くでしょう。市民の側からは市民が変わろうと思わないと変わらない。みんなが自分のところから変えていくこと』との福嶋さんの言葉がグサリときました。

■私は狛江議会の現状に対して、正直言って「遅れている」と、かなりネガティブに捉えています(した)。事実、例えば、たまの傍聴も長時間耐えられません。緊張感もなく議論水準も面白くないからです。だからこその議会改革のススメなのですが、一方で議会各派(各議員)に対して改革要求を突きつけるだけで、あとは突き放して(お任せにして)こなかったかと考えてみました。

■実は改革が進む多摩市議会には「多摩市議会ウオッチングの会」が、自治基本条例が出来ている小平市議会には「政治・知りたい・確かめ隊」というウオッチャーグループが長年にわたり活躍していることを先日の調布ウオッチングの会学習会で知りました。多摩の神津さん達はかなり批判精神で迫っていますが、小平の森野さん達は、半ば公認と言うか「議会広報市民版」というか議会モニターの役割を担っています。

■正木さんは「予算委員会でも市民は10人も来ない」と嘆いていました。自分の後援会の動員でなく、云わばニュートラルな多くの市民が常に見ているなら、議員達も緊張し頑張ります。だから一日も早くネット中継(録画配信)が必要ですし、それだけでなく多摩や小平のような議会ウオッチャーが大事です。暇な人ばかりはいませんが、傍聴記を市民による議会新聞やブログ等で発信すれば、それが議会と市民のキャッチボールのキッカケにもなります。

■私自身の少し「上から目線」だった反省を込めて、福嶋教室で学んだ「議会こそ大事」なので、現状肯定ではないけれど、あまりプレッシャーばかりでなく、議会を見つめ、大事に守りソダテル活動が必要と感じました。まあ、太陽政策ですかね。そうすれば、閉ざされた奥の院も少しは開けてくれるでしょうかねえ。

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