ピースボート

2010年2月 4日 (木)

ピースボート訴訟始まる

■市政とは無関係の私事になりますが、一昨年夏の「地球一週船旅」に関して、24名の原告団により、2009年8月11日に提訴したピースボート損害賠償訴訟の第一回公判が昨日東京地裁第626号法廷であり、原告の1人として傍聴してきました。

■初回公判では、双方の弁護士が提出された原告側訴状と被告側答弁書の確認、若干の質疑応答があり、その後、裁判官からピースボート側に対して組織実態等に関する資料提出などの指示がありました。最後に、第2回公判日を4月14日と決定し、約20分余で閉廷となりました。傍聴席は約30名で、関東地区中心の原告団と、当時乗船した皆さん達でした。参考までに以下原告団の声明文を添付しておきます。

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2009年8月11日
ピースボート地球一周の船旅
損害賠償訴訟原告団

「ピースボート地球一周の船旅」に関する損害賠償訴訟について
 
私達は、昨年の第62回(2008年5月~9月)および第63回(同9月~2009年1月)の「ピースボート地球一周の船旅」に参加した一般乗客です。

本日午前、①NGOピースボート、②旅行会社ジャパングレイス社、
③チャーター船の船会社であるインターナショナル・シッピング・パートナーズ社(ISP社 本社所在地:米国フロリダ州)の三者に対して、損害賠償を求める請求訴訟を起こしました。
ISPを含めた理由は、船の諸問題に関する質問に対して、ジャパングレイス社と NGOピースボートは、「全ては船会社の責任であり、ジャパングレイス社とピースボートには責任がない」と回答し続けてきたため、船会社を含めて責任の所在を明らかにするためです。

乗船したチャーター客船クリッパー・パシフィック号は、出港の3ヶ月半前に「よりグレードの高い三つ星の船」また、旅を「充実した思い出深いもの」にするという理由で、トパーズ号から急遽変更された船です。地中海の港で数ヶ月間放置されていたため、旅程の初期から、整備不良・準備不足による船内不具合箇所やエンジントラブルなどが多発しました。健康被害も多発し、このことにより乗客が受けた各種の身体的・精神的被害、および旅程スケジュールの変更・寄港の遅れが生じたことに対して、私たち原告団は総額約2,760万円の損害賠償請求訴訟を、東京地裁に起こしました。

原告団は62回クルーズから20名、63回から4名の合計 24名です。
原告団には、ピースボートの理念に賛同し活動を評価してきた者、観光目的で参加した者など、それぞれ立場を異にしていますが、旅行中のトラブルのみならず、航海中および下船後におけるピースボート、及びジャパングレイス社の様々な対応について、納得していません。

原告団の求める訴訟の目的は以下の4項目です。

1.損害賠償を求める
2.船上で発生した数々の故障、不具合の事実関係について納得のいく説明を
求める
3.乗客の人権侵害したことに対する謝罪を求める
4.今後同様な被害を出さないために安全安心な船の使用を求める

3.の人権侵害に関しては、船上で有志代表等が、改善要求上必要とされる乗客の意図を把握する為のアンケートをとろうとした際、①ジャパングレイス社とピースボートからコピー拒否の妨害を受けたこと、②その後、他の乗客たちも含めてコピー原稿をすべて検閲されたこと、③有志による集会の禁止、④ジャパングレイスの行う説明会での質問の禁止、という一連の行為を指します。
これらは、思想信条の自由・集会の自由・知る権利等の基本的人権の侵害です。 
又、遂には船客有志との話合の拒否に至りましたが、憲法9条を世界に広め平和を構築しようというピースボート理念に著しく反していると考えます。

また4.に関しては、1週間遅れで明日(8/12)横浜帰港予定の66回クルーズも、私たち62・63回クルーズ同様に、エンジン故障、亀裂のある船体を4日間もドック入りして修理しています。今後は乗客の安全と安心を第一にして頂きたいです。

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2008年8月24日 (日)

「ピースボート」と憲法感覚

■昨日、船内は治外法権なのか?という疑問が湧いたことに触れた。もとより海事法等国際ルールはよく分からないけど、もし船籍(運営はフロリダの船会社ISP)のあるバハマ国の憲法が優先するとしても、英連邦だから基本的な人権保障は担保されているような気がするのだが、どうもナットクできない出来事が起きているのだ。回りくどくてゴメンなさい。要は乗客960人、クルーは300人を合わせて「人口1260人の村」の(船内)民主主義はどこにあるのか?これでは「専制国家」ではないか?という疑問なのです。

■実は約20ヶ国を見て廻った観光の醍醐味はそれとして味わうことが出来た一方で、楽しいはずの船旅に水を差したのが、度重なる船自体にまつわるトラブル(乗客船室の水漏れ多発・お湯の出ないシャワー・鉄サビ、ホコリを撒き散らす空調による気管支系疾病多発・一部エンジン停止(4機中の1機)によるツアーの遅延・果ては船底の亀裂発覚で米国沿岸警備隊による補修命令による10日間の足止め等々)でした。かねてよりPBはチャーター料の安い老朽船を使っているので船内設備等の一定の不具合はやむをえないともいえるが、穴が開いてるとなれば尋常ではない。問題は、それを巡る乗客の当然なる追求(主に情報開示の要求や処遇改善要求、さらには補償請求)に対するクルーズの主催者・ピースボートの対応なのです。

■一つは、今日世界標準でもある情報公開・知る権利は船では歯が立たない。船底の亀裂や沿岸警備隊から指摘された「66箇所の安全上の問題」の詳細を示せと多数の乗客が迫ったが(船会社がそれを拒んでいるから)とのことでこれを無視し続けているPB。(これでは不安が募るばかりだ)「企業情報(秘密)なのだ」と居直るつもりかもしれないが、そのつもりがあれば当該情報にアクセスできないわけがない。米沿岸警備隊や事態(日本のクルーズ千人がニューヨークで足止めされている)を把握している日本総領事館に問い合わせは可能なはずだ。それをしないのはすでに5年リース契約で年3回の地球一周クルーズを計画しているPBは船会社(ISP)との蜜月関係を壊したくないからであり、公表による集客へのダメージを恐れてのことではないかと推測した。

■これには黙っていられないと乗客有志の対PB交渉団(早くから船内生活改善を求め活動していた・代表4人)が事態を打開すべく乗客全員を対象とした「アンケート」(船会社=PBの責任と補償要求の是非を問うもの)を作成印刷しようとしたときだった。ナ・ナント、アンケート用紙のコピー機利用をPBに拒否されるという事件が起きたのでした。(通常、有料コピー機使用に制限はなかった)これにはさすがに驚いた。言うのも恥ずかしいが言論封殺の自殺行為ではないか。PB曰く「訴訟まで言及し、PBに敵対する活動だからコピー利用を断った」ちょっと待った、(ちなみにそこには「訴訟まで考えますか」としか書いてなかったが)乗客の自治的活動や(民事)訴訟の権利も否定するのですかとなる。  

■長い間の歩みの中で、例えば嘗て私も乗船したクルーズでの北方領土(国後)への寄港問題などを含めて、時折ネット右翼等の根拠のない(「反日」などと)誹謗中傷の的になったりしてきたピースボートである。ネットウヨの自らを貶める(自虐的)批判などの片棒を担ぐつもりは毛頭ないことをお断りした上で、さらにはピースボートというNGOの将来について何か言う立場でもないが・・・、それはたまたま私の関心事でもある「憲法」認識と「9条を世界に拡めよう」というスローガンのピースボートの憲法感覚との落差である。私に言わせれば、≪ああ、(日本国)憲法はピースボートのはるか洋上で立ちつくしている≫である。

■ちなみに62回クルーズで何が起きてるか知りたい方は船上から発信されているブログなどご覧下さい。バンクーバーで途中下船組(地球一週を断念)のワタシラ90人は8月19日空路帰国したが、まだアラスカを廻り9月2日横浜着予定で乗船中の方々のものです。
地球一周の船旅 
中年男ブログ
2008年08月24日(日)08:34

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