保育園民営化

2013年8月12日 (月)

8.10福嶋講演会に36人参加

■8月10日(土)午後の第二回福嶋浩彦講演会(テーマ「保育園民営化問題」)、猛暑の中、市役所関係者や議会関係者を含め市民36名の参加を頂きました。ただ託児を用意できてなかったこともあり、保育園入所の保護者を含めて若い世代の市民は少数の参加にとどまりました。

■ワタシ的には、会場でも一言云いましたが「待機児解消」も「(保育の)質の一つ」に担保できなければ、やはりコスト優先のとの批判は免れないとの懸念ありです。それと市民議論に委ねる懐の深さ(「消費者市民」に選択権を与える)を高橋市政には求めたいですね。もっとも、一方で、文句を言うだけとか、政争の具にせず、成熟した議論が出来る「主権者市民としての育ち」(福嶋浩彦)が私たちにも要求されますが・・・。

■今後注目は、民営化ガイドラインを策定する「子ども・子育て会議」ですが、その子育て会議のもう一つの目的である「子ども・子育て支援事業計画策定」の中心の「待機児解消」の関係で、今頃になって、資料アサリをしています。厚労省「待機児解消加速化プラン」や、「子ども・子育て関連三法」(平成24年自公民で成立)です。それらバックグランドも知らないと成熟議論になりませんね。

■いずれにせよ。当該講演会を皮切りに、9月議会での議論も含めて「保育園民営化」論争が開始されます。この市民議論の活性化を、「主権者市民への成熟」へつなげて行きたいと考える今日この頃です。参考までに、当日の福嶋講演レジュメをコピーしておきます。


コスト削減でなく質向上のために民間委託 (2013.8.10)  福嶋浩彦

1.公共(パブリック)のあり方を変える
○従来は、主権者である市民の意思と離れた行政が、一方的な決定権を持って公共を仕切り、
自らの勝手な都合で民間(企業やNPO)に下請けに出してきた
▼民間が得意なもの、民間が担ったら質が良くなるものを、行政が抱え込んで放さない
▼行政が苦手なもの、行政の都合でコストを下げたいものを、民間に押し付けている
○〈市民の意思に基づく行政〉と〈民間〉の対話を通し、その公共サービスを最も良い「質」で提供できる者が実施者になる
1)税の使い方は主権者である市民の意思によって決める
2)行政は、その事業を最も良い「質」で実施できる者に発注する
3)行政の一方的な決定権を排除して、民間と対話して役割分担と連携を決める

2.我孫子市提案型公共サービス民営化制度  
○市の全ての事務・事業 (約1,100) を例外なく対象に、民間 (企業やNPO等) から
「この仕事は市役所よりもずっと良いサービスを提供できる」という提案を公募し、
専門家、市民、行政で 市民の利益になるかどうかを審査
1)「質」で選べば、全てを対象にできる
2)「行政が出したいもの」ではなく「民間がやりたいもの」を民間へ ←民間の手で奪う
3)「質」を測る物差しも行政が一方的に決めず、民間から提案
4)一部分だけの「協働」を進める制度ではなく、全ての分野で行政の在り方を問い直す

3.消費者が決定過程へ参加 (我孫子市保育園の例) 
○市場では、消費者が価格と質のバランスを見て、購入する商品を選択する
○公共サービスの実施者は、行政と事業者の間(=提供者側)だけで決めている
⇒ 公共サービスの消費者(市民)は不在になる
 ○公共サービスの内容と実施者の決定に、消費者(市民)が参加する試み
我孫子市保育園の民間委託/ 新宿区児童館の指定管理
○「税の投入」と「質」のバランスを考えて決められる、主権者市民が育つことが大切になる

4.あらためて地方財政自立の改革を 
○自治体は国の補助基準ではなく、市民の意思に基づき仕事をする必要がある
➜補助率「引き下げ」ではなく補助金「廃止」でなければ、自治体の自由度は高まらない
○財政健全化は、総務省の監視によってではなく、市民・議会・首長が自律によって実現する
○受益と負担が市民に見えることが大切 
行政が何をしても何をしなくても市民の税負担は同じ ➜市民はサービスの拡大を要求➜未来の市民への増税となる

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